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まえがき
スマホ詰パラの前身、詰将棋パラダイスモバイルは 2008 年 11 月にスタートしました。詰将棋の解答はもちろん、自分で創作した詰将棋の投稿ができるという、斬新かつ魅力的な携帯サイトでした。
私が詰パラモバイルに出会ったのは 2010 年 9 月。詰将棋創作に興味を持ちはじめ、作品の発表場所を探していたところ行き着きました。詰パラモバイルの一番の魅力は、誰でも気軽に作品を投稿できるところです。作品のレベルに関係なく、完全作であれば必ず採用。これは創作初心者にとっては非常に有り難い制度でした。自作が採用され、コメントが付くと嬉しくなり、私は完全にハマっていました。
そんな詰パラモバイルも、2010 年 12 月には作品数が 1000 を突破し、着実に拡大していきました。しかしながら、コアな詰将棋マニアにはあまり知れ渡らず、ひっそりと続いてきた印象でした。
激変したのは 2012 年。スマートフォンの普及により、スマホ詰パラとして生まれ変わるや否や、詰パラ本誌で活躍されている著名作家が次々と参戦しはじめたのです。有力な新人も現れ、作品のレベルが高騰。看寿賞候補に挙がる作品まで登場しました。
現在ではダウンロード数 5 万、作品数 4000 を突破し、詰将棋の一大アプリとなりました。スマホ詰パラから本誌に進出する作家も次々と現れ、詰将棋の普及に一役買っています。ここまで成長させた管理人のエモン氏の功績は賞賛に値することでしょう。
しかし、これほどまでに大型化すると、好作が埋もれてしまうことが心配されます。そこで好作を選出し、作品集をまとめることにしました。今回は創設から 2013 年までの発表作の中から 100 局を厳選。それではご堪能下さい。
武島 広秋